前回に続いて、不妊治療の日常的な悩みについて書きます。
前回は細かい話でしたが、今回はもう少し大きい、重い感情になります。
誰かの妊娠・出産を素直に喜べない
ニュースで芸能人が妊娠した、というのをよく目にします。また、友人や会社の先輩・後輩に子供ができることもしばしばあります。
それ自体はとてもめでたい事である。ということは頭では良く分かっています。絶対にめでたいことに間違いない。わかっている。だけど、どうしても素直に喜ぶことはできず、複雑な気持ちになります。
なぜ我が家はなかなか子供ができないのに、あの家はできるのか。そんなことを考えても意味ないし、めでたいことと頭ではわかっているのに、どうしても何でうちだけ、と思ってしまいます。
私の性格が悪いのかな、精神が歪んでるのかな、と自己嫌悪に陥ってしまい、ストレスとなり、負の感情のループに入ってしまうこともありましたが、最近は考えを改めました。
最近つくづく思うのですが、人間って自分が幸せじゃないと他人の幸せなんか喜べないと思います。なんとなくこれまでの周りの人やニュースやSNSを見ていて思いますが、これは私だけ性格が悪いからそう思うのではなく、みんなそうだと思います。
こう思うようになってからは、少なくとも自己嫌悪には陥らなくなりました。他人の妊娠のニュースを聞いて、「くっそー、うらやましい。何でうちだけ」とは未だに思いますが、別にそれが普通、それで良いという風に考えています。
このようにして自分の感情は大丈夫になったのですが、妻がまだ上記の負のループに入りがちな気がします。ストレスは妊活にも悪影響がありそうなので私のように開き直って欲しいのですが、なかなかそういう時にどう声をかけて良いかわかりません。。。
先の見えない不安
結局はこれが一番の悩み・不安です。正直、妊活は先が見えません。
大学の受験勉強は、今思えば簡単でした。誰が解いても同じ答えになる問題を解けるようになれば良いだけ。やればやっただけ点数が上がり、必ず成績が上がる。
それに比べて妊活は、やっても報われるとは限りません。ここまで書いたような悩みと日常的に付き合いながら、アルコールを控え、カフェインを控え、好きじゃないものも栄養のために食べ、ダイエットをし、湯船を控え、タイミングにスケジュールを合わせ、病院に行き、それでも月経が来てしまう。その度にひどく落ち込む妻。果たして報われる日は来るのか?この生活はいつまで続くのか??しかも年を取る毎に難易度は上がっていく。我が家は2人とも30代のギリギリ前半くらいの年齢で、だんだん焦りも出てきています。この先の見えない不安はかなりのもので、年単位の妊活経験者にしか理解できない感情だと思います。
すごく暗いことを書きましたが、結局不安に思っていても何も良くはならないことは理解しているので、できることをやっていくという心構えで前向きに取り組んでいます。
妊活の大変さがいつか笑い話になる未来が来ることを信じています。
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